新型コロナウイルスの流行においては高齢者の感染リスクが大きな問題となりました。
インフルエンザなど毎年流行する感染症においても、やはり高齢者の感染をいかに防ぐかが重要なテーマなっていますが、そこには高齢者の免疫力の低下が深く関わっています。

感染症とはウイルスや細菌に感染することによって発症します。
しかし人間の体にはもともとこうしたウイルスや細菌の感染を防ぐ免疫システムがあり、ウイルス・細菌に接触したからと言って必ず感染するわけではありません。
しかし何らかの原因で免疫力が低下し、十分に機能しないと感染症の原因となるこれらを防ぐことができなくなり、感染リスクが高まってしまうのです。
この免疫力の低下に関してはストレスや疲労なども原因として挙げられますが、加齢による老化も低下をもたらす大きな要因です。
一般的に60歳以上の方は20代の平均的な免疫力の半分以下になってしまうと言われています。
つまり、いくら元気で健康的な生活を送っている高齢者の方でも若い世代と比較すると感染症にかかるリスクが非常に高くなっているのです。

これは免疫力と深く関わっている白血球の数やリンパ節の機能と深くかかっているものでどうにもならない面もあります。
それだけに感染症の原因となるウイルス・細菌との接触を防ぐなど、根本的なリスクを日常生活の中でどれだけ遮断することができるかが対策の重要なテーマとなってくるわけです。
マスクの使用をはじめ感染リスクが高い場所にはいかない、人が密集している場所は避けるといった工夫も欠かせません。